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神の手 [時計まめ知識]

時計業界の中で神の手を持つ時計師と言われているのが
ミシェル・パルミジャーニです。

彼が神の手を持つと言われているのはその修復技術が
卓越していたからです。
時計修理と修復は似ていますがまるで違います。
修理は故障したりしたものを正常に動作するように
することですが修復はさらに難しいのです。

歴史に残る名品の修復などは欠損しているパーツ
なども当時のままに再現することが求められます。
そのためには、当時はどんな製造方法でどんな
材料を使用したのかなど詳しく調べなくてはなりません。
また失われたパーツも他パーツのキズや磨耗の仕方など
綿密に調べどんな形状でつくられているかも推理しないと
いけないのです。
ですから、当時の時計資料なども研究したり、時代背景なども
参考にするため歴史なども勉強することもあるそうです。

まさに名探偵もびっくりの推理や創造力が必要なのです。

そんな修復師として世界を驚かせたのは、偉大な天才時計師、
アブラアン・ルイ・ブレゲが1829年に製作したシンパティッククロック
の修復です。
この時計は、あまりの複雑さから修復不可能とされてきたものでした。
しかし、パルミジャーニは1600時間もの期間を掛けて修復に
成功しました。

現在は、自分自身のブランドを創って時計を販売しています。
時計好きの人にパルミジャーニの名前をだすと、
「おっ!時計通だね~。」なんて言われるかもしれません(笑)


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ランランラン太郎

世の中いろんな人がいるもんですね。
手先が器用な人がうらやましい~。
by ランランラン太郎 (2009-01-13 15:37) 

kaoru

こんにちは。
神の手って凄いですね。
手に恵まれているだけでなく勉強や努力を
惜しまないから世界に名を広められるのでしょうね。
by kaoru (2009-01-13 15:52) 

skimble

こんにちは。scoskiです。
修理じゃなくて修復ですか…。
時計の部品って、普通の時計でも細かいし複雑な形をしているのに、自分の設計したものでもないのに、昔のものまで修復してしまうなんて、本当に凄いですね…!
by skimble (2009-01-13 15:53) 

green_blue_sky

修復士、部品を作ってしまうのは驚異的ですね。
素晴らしい技、神の手です。
1600時間には脱帽。
by green_blue_sky (2009-01-13 17:18) 

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