松下幸之助

経営の神様として有名な松下幸之助。
松下電器の創始者です。

その有名なエピソードを紹介します。これは大阪万博での出来事です。

7月のある暑い日、松下館内の管理事務所。
監視カメラのモニターを見ていた担当者が「あっ！」と声を上げました。
「どうした？」と声を掛けモニターを見に上司がやってきます。
そうすると担当者が答えました。
「か、会長が並んでます・・・・・」
「えっ！」上司がモニターを確認すると、松下電器の会長、

幸之助が炎天下の中、大行列に並んでいるではありませんか。
慌てて迎えに行き「会長、通用口からお入りください」と言うと、
「心配しなくていいですよ。私は何分待ったら入れるのか、時間を計っているんです。」

と答えました。幸之助は当時75歳。

若者でもつらい炎天下の中、そのまま入り口に到達するまで2時間並び続けました。
そして、入り口で待ち受けていた責任者にこう話しました。
「ねぇ、君。二時間待つ間に日陰がほとんど有りません。

紙の帽子を作って皆様にお渡ししなさい。」
こうして松下館では紙の帽子が配られることになったそうです。
常にお客様のことを考える幸之助らしいエピソードです。

これは、行列を作り待ち続ける人たちに非常に喜ばれました。
さらに、このサービス精神が思わぬ効果を生みだします。
炎天下の下、松下館を出た人たちが「松下館の帽子」を被り、そのまま万博会場を回りました。
その帽子を見た人たちは「あの帽子、いいなぁ。」

「次は松下館へ行こうか。」と松下館に人が殺到しました。

幸之助の「人ありき」・「報恩」の気持ちが結果として帰って来た逸話です。
平成元年、94歳で松下　幸之助は逝去しましたが、
生前、「松下はどんな会社ですか？」と訊ねられた幸之助は、こう答えたと言います。

「松下電器は人を作る会社です。あわせて家電を作っています。」

コメント 28

こんにちは。scoskiです。
このお話は、聞いたことが有ります。素晴らしいエピソードですね。
流石経営の神様です。
by skimble (2006-12-21 12:14) 

人のための経営。今は少なくなりましたね。
松下幸之助さんのことが当たり前となる経営が世の中に広がることを期待します。
by (2006-12-21 12:26) 

おはようございます・・・
一代で財をなした人の言葉は重みがありますね・・・!
松下幸之助氏の著書を何冊か読みました・・・氏ほどの域に達すると、国の成り立ちまで考えての行動となります・・財をなしても、現在の IT 成金というか経営者の考え方とは雲泥の差があるのでは（笑）
by あら!みてたのね (2006-12-21 12:41) 

４４４４踏んだ～～！！ｗ

人を作る会社か～。
大企業って　いろいろな噂が飛び交うけど
ステキなエピソードもあるのですね～♪
by (2006-12-21 13:58) 

松下電器はなじみのある企業ですが、初めてこんな話を伺いました。
我が家でも家電といえばナショナル！また一段と好きになりました。でも、もうちょっと安くして欲しいかなー？（・・・ズレたコメントでごめんなさい）
by honyapin-turedure (2006-12-21 14:05) 

松下の製品は販売後のケアもしっかりしてるので我が家の家電のほとんどは松下です。
企業理念のしっかりしてる会社こそ安心した製品を生み出し長く愛用されてますよね。
by umiko (2006-12-21 14:10) 

素敵なエピソードですね。
愛される理由がわかります。
by 虹々弓 (2006-12-21 14:52) 

素晴らしいエピソードを教えてくださってありがとうございます。
by ＳＨＩＮＯ (2006-12-21 15:21) 

いいお話ですね。
こういう立派な方の下で働きたいものです。
この企業理念をどこの会社でも見習って欲しいものです。
by ランランラン太郎 (2006-12-21 15:24) 

こういうエピソードがあったなんて知りませんでした。
人を思いやる心がなければ、
愛される製品は作れないということなんでしょうね。
我々一般人の生活の中でもあてはまることですね。
by ぜろこ (2006-12-21 16:01) 

いい話ですね。見習わなきゃ。
by ベアトラック (2006-12-21 16:38) 

いい話ですね。見習わなきゃ。
by ベアトラック (2006-12-21 16:41) 

素敵なお話を教えてくださってありがとうございます。
by (2006-12-21 17:17) 

人を作る会社って、なくなりつつあるのかな。
by noric (2006-12-21 17:35) 

こんばんは。素敵なお話しですね。
人を思い遣る気持ちって本当に大切ですよね。
by kaoru (2006-12-21 18:15) 

亡き松下幸之助会長の逸話聞いています。
それから松下塾、素晴らしい方だったと思います。
by (2006-12-21 19:31) 

初代豊田の社長しかり、松下の社長しかり・・・・
今の日本をさぞかし憂いておられた事でしょう。。。
この話、読んだ事あります。
商品にもプライドありましたよね!!よい物作り・・・理念大切です。
by 夏のひまわり (2006-12-21 20:52) 

経営の神様と呼ばれる意味が分かる逸話ですね。
お客様を喜ばせることが、会社の利益にもつながるんですよね。
ここまでお客様の目線でものを見れる経営者は素晴しいと思います。
by しめらみ (2006-12-21 21:26) 

いい話ですね。
by マイケル (2006-12-21 21:44) 

万博でのエピソードは、いい話ですね。上に立つ者の鏡のような人だったのですね＾＾
by みね (2006-12-21 22:00) 

素晴らしいエピソードですね。
by (2006-12-21 22:25) 

素敵なお話ですね。　成功する方は　すばらしいのですね。
by いちご☆ (2006-12-21 22:52) 

現代の企業は見習って欲しいですね。
こういう方は今は少なくなりましたね。
皆無かも・・(>_<)
by ミモザ (2006-12-21 23:14) 

今、日本の企業が無くしつつあるスピリッツですね。
大企業のほとんどが２世、３世が引き継ぎ、そのうちどれだけが
創始者の理念を引き継いでいるのでしょうねぇ。
by 響 (2006-12-22 03:09) 

松下幸之助は聞いたことがあります。
このような方がいると会社もいいですよね。
by モコ (2006-12-22 07:00) 

わたしも、この話は知ってました。
流石ですよね。　見習いたいものです＾＾
by (2006-12-22 09:59) 

すてきなお話♪　ありがとうございましたｗ
by chi-ran (2006-12-22 19:29) 

素晴らしいかたですよね。
今の時代にいて欲しいかたですよね。
by (2006-12-23 01:14)